火曜日注目されたのは、中国当局が銀行預金準備高を50ポイント、16%まで引き上げた事であった。その結果、資源価格、特に非鉄金属は下落した。その影響を受けたのは豪ドルであった。オーストラリアはアジア諸国との貿易が活発でアジア市場の主な原料輸出国だからである。日本円は対ドルで大幅に上昇、リスク回避の際には円はいつも上昇するためである。
米ドルはFED高官のロジックにも関わらず目立った強化は無く、ダラス連邦準備銀行総裁は、失業率が受容できる水準まで上昇する前にフェデラル・ファンド金利を引き上げる必要がある可能性があることを示唆した。フィラデルフィア連邦準備銀行総裁は、あまりにも長い間フェデラル・ファンド金利を低いまま据え置く事は危険であるとの認識を明らかにした。米対外経済赤字は先月の331.9億ドルから11月9.7%上昇し364億ドルに達した。10月の貿易額は上方修正された。エコノミストは、11月の貿易赤字が347億ドルと試算していた。輸出は11月経済の再成長から7ヶ月連続の上昇を記録した。同時にエネルギー価格の上昇は対外貿易赤字の増大を齎した。2009年の対外貿易額の状態は別の統計と異なり改善したが、輸入が輸出を超えて成長の足かせとなっている。
水曜の欧州取引では英ポンドがイングランド銀行(BoE)頭取の発言から対ドル・対ユーロで強化した。英中央銀行金融政策委員会メンバーが、BoEは近い将来金融緩和政策を止める可能性があると発言した。BoEは超金融緩和政策を政策に評価するために債権買取政策を一時的に中止する時期に来ている。有り余っている経済力がインフレ率を抑えると見られているが、原油・資源価格や英ポンドの相場からのインフレへの影響を評価しなくてはいけない。BoEは2月上旬の次回の会合までに超金融緩和政策から創出される予定の2000億ポンドもの資産買取を止める必要があるとの認識を明らかにした。エコノミストは、金融政策委員会は来週までに追加措置は行わないと予測している。
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