木曜のアジア取引でユーロは対ドルで2日間にわたった米国連銀の公開市場委員会(FOMC)会議議事録発表を前に薄商いとストップ注文が発動したことから3ヶ月ぶりに最安値を更新したが、アジアでの反応は限定的なものであった。労働市場の悪化は止まり、連銀の流動性確保政策が2月1日に終了するという発表は、一方で公定歩合が長期間低いまま据え置かれるという見通しにも関わらず、ドルに対する新たな一連の興味を引き起こした。同時にユーロ下落は、対ドルで高金利通貨が上昇した2009年3月からの初めての全面的な価格調整ないで行われている。数ヶ月にわたる上昇からの利益確定は正当であり、クリスマスまで続くと見られる。
最近対ドルで値を維持することに成功した英ポンドは小売価格指標発表後ユーロに続いた。11月の英国の小売価格は0.3%下落、昨年同期間と比較し3.1%の上昇となったが、5月から始めての下落となった。また、発表された英国の12ヶ月インフレ期待水準は2.4%に留まり、8月と比較し不変であった。Bank of Englandの調査では、インフレ期待はターゲットより少し上で推移しており、2%であった。11月での2010年のインフレ期待は3ヶ月連続で変化なしで、11月に行った調査では来年のインフレ期待は3.8%の前四半期と比較し3.2%であった。そのため、イングランド銀行は近い将来、超金融緩和政策を続ける可能性がある。
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