2009/12/15

今日の市場動向

米ドル続伸

米ドルは火曜日対主要通貨で強化している。オーストラリア連邦準備銀行議事録がオーストラリアの金利引き上げが時期尚早であることを明らかにした後、豪ドルは対ドルで下落、株式市場が好調なことから最後の時点まで下落を食い止めた。ユーロ/ドルはリスク選好の高まりも助けとはならずDubai Worldに対するドバイ国営ファンドの支援策からの月曜日の小休止の後、下落を開始した。オーストリアの銀行システム問題がメディアで報じられたためユーロに対し悲観論が台頭、更にユーロ構成数カ国で債務問題が浮上していることから軟化した。

それに対し、ポンドはユーロよりも相場を堅持した。英国の11月の消費者価格は昨年同期に対しエネルギー価格の高騰から上昇、予想より高い伸びとなった。しかしインフレはイギリス銀行が予想したよりも低い水準に留まった。消費者物価指数は11月昨年比1.9%上昇、先月は1.5%の伸びであった。先月比で同指標は0.3%上昇、10月は0.2%、予想は0.1%であった。インフレターゲットを2%と定めるイギリス銀行金融政策委員会は、来年初頭3.0%までのインフレの急激な上昇を予想している。しかし中央銀行は、この上昇を一時的なものと考えており、とるに足らないものと考えている。

今日から米国の連方準備銀行が2週間にわたる会議をはじめた。米国の最新の経済データを考慮に入れると、連銀が金融引き締め時期を明らかにするかも知れないと見られている。金融引き締め時期に関する決定がドル相場に強い影響をもたらすと予想される。


IFC Markets公式ページへ

0 件のコメント:

コメントを投稿