2009/12/14

今日の市場動向

米国小売価格上昇、ドルを支持

金曜日に発表された米国の消費者部門の予想を超える良好で楽観的な結果はドル需要を形成し、世界最大の経済が回復しつつあるとの希望的観測を強化した。米国の早期の利上げ期待の強まりは米通貨に強い支持を与え、週間最高値まで上昇する原因となった。11t月の米国小売販売量は1.3%の上昇、0.6%の予想を上回った。自動車を除いても1.2%上昇と、予想より順調であった。年率換算でも1.9%増と、2008年8月より初めてプラスの数値をつけた。12月のミシガン大学消費者信頼指数予想値が失業率の減少から3ヶ月で初めて73.4ポイントまで上昇、11月は67.4ポイントであった。

欧州統一通貨と日本円は対ドルで大幅に下落、特にユーロはギリシアのソブリン債ランキング下落が響き、またスペインや東欧諸国のランキング引き下げが懸念されており大幅に値を下げた。日本円は米国の金利引き上げ時には圧力にさらされると見られている。

英ポンドはユーロとは逆に相場を維持した。更に対ユーロではポンドが強化、ドルでは値を維持した。第三期英工業生産価格インデックスは3ヶ月連続で上昇を記録、インフレ圧力が高待っていることを示した。

12月の短期経済観測(短観)は予想よりも小幅に上昇、月曜日のアジア取引で円に支持を与えた。更に、市場では日本銀行が金融政策の引き締めとインフレ参照値の見直しを行うのではないかという観測がある。日本の大企業信頼指数は予想より強かったが、輸出企業の収益に影響する円高を懸念している。


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