木曜日の取引で主な国際通貨は、ニュージーランド準備銀行が早期に金融緩和政策を打ち切るとの観測から対米ドルで急騰したオーストラリアドルとニュージーランドドルを除き狭いレンジ内で強化した。ニュージーランド連銀は公定歩合を2.5%に据え置きしたが、2010年の早いうちに公定歩合の引き上げを示唆した。さらに、11月のオーストラリアの失業率下落が、豪連銀による金融引き締め政策継続の可能性を増した。米国の貿易赤字は10月減少、ドル安から米輸出は6ヶ月連続で増加を見せた。赤字減少幅は7.6%で329億ドルで9月の改定値は357億ドルであった。輸出は2.6%の増加、2008年からの最高値を記録した。同時に米労働省のデータでは週間の新規失業保険給付申請件数が1万7千件増加、47万4千件に達し、予想平均値を上回った。
欧州統一通貨は木曜日、欧州連合の数カ国で発生している国債問題から圧力にさらされたが、株式市場の改善とリスク選好の高まりからユーロ/ドルは1.47ドル以上の水準を維持した。更にトリシェ欧州中央銀行総裁がケンブリッジで公演し、現在の経済・金融の状態は出口際策を探るには非常に弱いと述べた、中国工業生産の高まりは金曜日のアジア取引での投資家の市況感を好転させ中国の11月の工業生産は年率換算で19.2%上昇し、エコノミストの予想を超えた。また小売市場は年率換算15.8%、輸入量は26.6%増加、同時にインフレは低いレベルに留まった。ユーロ/ドルは欧州取引開始から1.4760ドルまで強化した。日本円は対ドルでアジア市場での楽観論と対円での高金利通貨の買いから88.90円まで下落した。
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