2009/11/30

今日の市場動向

Dubai World関連の懸念が収まる

金曜日の金融市場はDubai World関連状況の影響が感じられ、高金利通貨は下落圧力にさらされた。英ポンドも英銀行が保有している近東の資産規模から影響にさらさた。なお英銀行の保有株式の中にはドバイが加入するアラブ首長国連邦の資産が495億ドルあり、それは欧州銀行が保有する資産873億ドルの半分強に当たる。それを背景に米ドルと日本円はアジアと欧州取引で需用されたが、その後アブダビ中央銀行総裁を含むアラブ首長国連邦の代表が債務で苦しむDubai World社を支援する意思を発表したことから市場関係者は落ち着いた。ユーロと資源国通貨は対ドルと円で部分的に損失を回復した。

月曜日のアジア取引で市場関係者はリスク資産を買い続けている。日本と中国の株式インデックスは悪くない上昇を見せ、ユーロ/米ドルは一日の最高値1.5082ドルをつけた。同時に11月のユーロ圏の消費者価格は昨年同時期に対して上昇、なお上昇幅は予想を超えた。消費者価格インデックスはユーロ圏16ヵ国で11月昨年比0.6%の伸びを見せ、10月の0.1%の下落から回復した。最後に消費者価格の伸びが記録されたのは4月であった。ユーロ支持を与えたのは更に木曜日の欧州中銀会合で2010年の経済予想が改善され、出口政策の枠内でスケジュールが発表されるとの期待からである。12月に予定されている12ヶ月間の流動性供給の政府入札が最後になると見られている。


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