米ドルは日本円を除く主要通貨に対して大部分の失ったポジションを回復した。米国の祝日で取引量が減少し、流動性が高まっている。薄商いで主要マーケットメーカーが不在のため投機家が為替を操作しやすい状態になっている。ドバイ政府系企業のDubai Worldが債務履行の延長を求めたニュースが世界市場のリスク選好に悪影響を与え、債権市場に不安定をもたらすのではないかという懸念からリスク債権からの逃避をもたらし、それは為替市場にも影響をもたらした。
それらは米ドルに明らかな支持をもたらし、流動性が低い中で週初めの損失を完全に回復した。同時に日本円も市場で避難通貨として積極的に需要され、対ドル、ユーロ及びその他の通貨で急騰した。アジア取引でドル/円は年間最高値を数十年ぶりに更新、85.0円水準を超えた。日本の藤井財務相の発言がクロス円のドル、高金利通過の下落を押しとどめた。日本の首相は円の異常な高騰を日本や欧州の関係諸機関との協調介入の可能性を示唆した。その結果、投機筋が取引を手控え、ドル/円は歴史的最高値から値を戻した。しかし今のところ、ドル回復がユーロ及びその他の通貨上昇からの利益確定からもたらされたのか、長期間にわたるリスク回避の強まりの初まりかはっきりしない。
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