2009/11/26

今日の市場動向

祝日前の市場、流動性の高まりを見せた

薄商いの米国感謝祭の祝日前の市場は流動性の高まりを見せた。米ドル/スイスフランはアジア市場で突然0.9917CHFまで下落し、その後スイスフラン強化を押しとどめる為のスイス中央銀行の市場介入のうわさで急激に1.0040CHFまで回復した。対円では、米ドルは、米国の金利が長期間低いままで留まるのではないかという投資家の懸念を背景に15年ぶりとなる最安値86.28円まで下落した。その後ドルは日本の金融相の口先介入で少しほど相場を回復した。副首相が市場介入の可能性は無いと発言したが、藤井金融相が異常な相場には適正な対応をすると述べた。藤井金融相はまた、円高はドル軟化からもたらされたもので、円強化からではないと発言。アナリストに拠ると、ドル相場を変化させるには米国が政策を採る必要があることを示唆している。

高金利通貨に対して米ドルは、ドバイ政府のホールディング会社Dubai Worldが債務の履行の延長を求めたことから市場に緊張が走り、世界市場の市況感が変化し強化した。そのことがデフォルトをもたらすのではないかという危機感がリスク資産への許容度を急激に下げ、Nikkeiインデックスはマイナス0.6%、Shanghai Compositeインデックスは3.6%の下落、欧州株式インデックスは2%ほどの下落を記録した。Dubai World社の債務延長は英国がDubai World社の大量の株式を所有していることから英ポンドに悪影響を与えている。


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