金曜日の外為市場はドルと円がリスク選好の弱まりから強化し、それと同時にユーロ、ポンド、スイスフラン及び資源国通貨が売り圧力にさらされた。また欧州の官僚や政治家が利益を適正化するよう要請し、危機脱出はまだ早いと警告したことから通貨に圧力がかかった。欧州委員会ユンカー委員長がユーロは評価されすぎておりドルが弱すぎると発言し、またスイス国立銀行総裁が第4期の国内総生産がプラス圏内に達しないとの見解を発表した事から楽観論が強化できなかった。更にインフレ圧力が中立に留まっているため、金融緩和政策が更に続けられると見られている。ポンドは金曜日1.66-1.6620ドルを下抜けした後、買いポジション閉鎖のストップロス注文が執行され、ユーロよりも悪化した。欧州中銀は金融緩和からの出口政策の為の一歩を踏み出したが、英中銀は弱いポンドを支持している。金曜日には元中銀副総裁が、弱いポンドが危機から脱出する手助けとなっていると発言した。
月曜日の外為市場はドル下落から始まった。日本の休日から流動性の低い薄商いの市場は、株式インデックスと資源や資産価格が好調に転じたことからドル売りが優勢となった。金は最高値を更新、1トロイオンス1168ドルに達した。金価格の高騰はドルに圧力を与え続けている。
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