2009/11/09

今日の市場動向

米国雇用市場の結果でリスク許容度低下

米国の農業分野を除く雇用情勢は10月予想をはるかに超え悪化、失業率は26年間で最も高い値になった事から、ドル高を支持。米国の株式インデックスは開始と共に下落したが、その後すぐに回復プラス圏内で取引が続いたことからドルには下落圧力がかかったが、円はドルや他の通貨に対して強化した。G20中央銀行総裁・蔵相会議では、多数の参加者が危機脱出のシグナルがあるにも関わらず経済活性化政策を継続すべきだとの共通認識を示した。それ故、金融市場での流動性の維持やドルに対する低い金利が公然の事実となり、ドル高は起こり難い状況になっている。月曜日のアジア市場開始時にはドルはIMFから更に打撃を受けた。IMFはレポートを発表し、それには現在キャーリートレードが行われている米ドルはまだ過大評価されていて、月曜日のアジア・欧州取引開始での下落圧力となる可能性がある。

アジア及び欧州の株式市場は月曜日上昇で始まり、対ドルでユーロ及び高金利通貨を支持、日本円はリスク許容度の高まりから対ユーロ・ポンドで円が売られ、対ドルで値を下げた。ドル下落は金価格が上昇する手助けとなり、心理的水準の1トロイオンス1100ドルに上昇する要因となった。金は伝統的にドルとは反対の方向に触れるため投資家は、現在の株式・商品市場が現時点の経済状態に適合していない事を理解しており、リスクのある取引の際、危機回避として金にヘッジしている。


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