米ドルは月曜日、主要通貨に対して大幅に値を伸ばした。殆どの取引時間で米ドルはレンジ内の取引に終始したが、米国取引が始まると資源価格とインデックスの下落を背景に大幅に値を伸ばした。その結果ユーロは対ドルで200ポイントを失い、1.4838ドル水準まで急落、スイスフランは対ドルで1.0200フランまで値を戻した。ポンドは、金曜の弱い英国内総生産の数値による急落から対ドルで一息ついた。米ドルの急騰にも関わらず英ポンドは対ドルで1.63ドル水準より上に留まり続け、対ユーロでは0.9094ポンドより値を下げることはなかった。しかし、ポンドは新たな金融緩和政策拡大の期待から新たな売りにさらされる可能性がある。
市場関係者の関心は、昨日のドル強化は調整局面かトレンド変化の前触れかに集まっている。一方でフンダメンタルに変化は無いが、テクニカル的な調整は機が熟している。市場関係者は過去2ヶ月でリスク資産の上昇から利益確定の機会をうかがっている。同時に日本円・カナダドルなどの通貨は中期的に対ドルで最高値を更新しており、資源通貨の金利の乖離期待からの上昇はまだ続くと見られている。しかしこれらの通貨の上昇基調はすでに終わり、上昇は限られたものとなると見られている。今週予定されている経済統計はドルを強化するかもしれない。本日米国では消費者信頼指数やFBRフィラデルフィア内の経済活動指数が発表される。弱い結果はリスク資産からの更なる逃避や、利益確定及び米ドルへの資産の返還を引き起こすと見られる。
IFC Markets公式ページへ
0 件のコメント:
コメントを投稿