2009/10/06

今日の市場動向

火曜日の豪準銀の公定歩合引き上げ決定後、米ドル急落

悪化した農業部門を除く米雇用指標にも関わらず、改善すると見られるサービス部門ISMがリスク資産への関心を支えた。米経済の90%あまりを成す部門のISM指標は市場を失望させるものではなかった。9月米サービス部門の経済活動は年間で始めて上昇に転じた。ISMインデックスは48.4から50.9まで上昇、予想の50を超えた。米株価新デックス上昇を背景に米ドル売り再開され、火曜日の新聞「インディペンデンス」にはアラブ石油輸出国、日本、中国、フランス及びロシアが石油取引でドル立ての決済を拒否、日本円、中国元、ユーロ建てのオイルマネー(オイルユーロ)、金と欧州統一通貨を中心とする通貨バスケットの導入を目指す交渉が行われているという記事を載せ、そのことはドルに大してネガティブな影響を与えた。更に豪中銀は予想に反して公定歩合を0.25%から3.25%に引き上げ、金利政策を引きしめた初めての銀行をなった。豪準銀はコメントで、現在のインフレ率は目標インフレ率水準にあり来年の経済成長は予想を超えて好調になるであろうという見解を示した。その結果、市場は豪州が更に公定歩合を引き上げる観測が強まり、また他の国も豪州に倣って公定歩合を引き上げることが期待されている。豪ドルは主要通貨に対し急騰、対ドルで0.8882米ドル水準の年間最高値を更新し、対ポンドでも1.7926豪ドル水準に到達、25年ぶりの豪ドル最高値を更新した。
英ポンドは火曜日大きな変動幅で取引されている。住宅価格Halidaxインデックスが9月対前月比で1.6%上昇したことから、ポンド/米ドルは1.6048米ドル水準の日中最高値をつけたが、英製造業指標は予想を下回った。経済指標によれば、8月の英製造業生産高は前月比で1.9%下落、工業生産高は2.5%減少した。


製造業生産高及び工業生産高は、それぞれ0.4%と0.3%上昇すると見られていた。この結果、英ポンドは下落に転じ、対ドルで1.4940米ドル、対ユーロで0.9240ポンドまで急落した。ポンドは相変わらず英経済回復に懐疑的な市場の圧力を受けている。又、木曜日に予定されているイングランド銀行の会議が英ポンドの先行きに不安定な要素となっいる。豪準銀と異なりBank of Englandは金融引き締めから遠く、英経済の回復も弱含みとなっているため、金融緩和政策が続けられると見られている。日本円は金融相が為替介入をほのめかしたことから一時的に下落したが、ドル安から対ドルで0.89円水準まで反転した。






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