2009/09/11

今日の市場動向

ドル続落

米ドルは主要通貨に対し続落した。市場関係者は逃避通貨ポジションを削減している。金融危機に対する懸念が消えつつあるためだ。米対外貿易額は米ドルに悪影響を与えている。7月の米対外貿易は10年ぶりの大幅な赤字であった。赤字額は7月の上方修正された2749億ドルから3196億ドルまで拡大したが、雇用統計は経済が回復傾向にあるという楽観的な見方を支えている。米労働局の発表では9月5日で終わる週の失業保険給付申請者数は26 000人減って550 000人になった。8月29日に終わる週の緊急失業給付金(失業保険の期限が切れてから申請する失業保険)申請者数は159 000人減り608.8万人となった。その結果、米株式指数は上昇。ウールストリートの好調な株価は中国株式市場の躍進により更に支えられた。Shanghaiインデックスは昨日の終値に比べ2.0%、Shenzhenインデックスは1.4%とそれぞれ上昇した。この二つのインデックスを先頭に中国の株価は延びている。

英ポンドは、英中銀が木曜日に公定歩合の据え置きを決め量的緩和政策を改めないと決定したことから支持された。英中銀が量的緩和政策を変更するという情報から市場関係者は懸念を強め、最近のポンド相場に下落圧力を与えていた。

第二期の日本の国内総生産の下方修正からNikkeiインデックスは0.66%下落したが、日本円は対ドルで急激に上昇。昨日の7月の最安値91.73円の下抜けは軟化傾向を強め、逆指値が働きドル円相場の急落を招いた。





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