米ドルは年明けから圧力にさらされている
年明けの初取引から活発な取引が成されて、その過程で米ドルは圧力にさらされている。昨年12月のドル・ショートポジションの大幅な閉鎖から、市場関係者はまだドル強化へ賭けることができず、リスク資産への関心が高まっているためである。株式インデックスと資源価格の上昇はドル以外の通貨、特に豪・NZとカナダドルなどの資源通貨、に支持を与えている。昨日発表された米の好調な指標は完全に無視され、12月のISM経済活動インデックスは55.9ポイントをマーク、前回の53.6ポイント、予測の54.3を超えた。同時に、現在のインフレ率と失業率は長期的な金利安を補償するというFED議長のあまりにも楽観的な発言はドルに対し何の意味も持たなかった。
ユーロ/ドルはまずまずの上昇を見せ、1.44ドルに達した。この水準以上につける事ができれば1.46ドルまでの上昇も考えられる。月曜に発表されたユーロ圏製造業PMIは51.6まで上昇、11月の51.2から微増した。更にギリシアが財政不均衡を是正しようとしていることから好感された。12月のギリシア国債のランキング下落はユーロ下落の少なくない原因となっている。英ポンドは好調な経済指標から支持を得た。
Nationwide社による12月の住宅価格は月間0.4%、年間5.9%の上昇、不動産購入申請は11月に2008年3月からの最高値に達した。製造業経済活動インデックスは54.1に強化、11月は51.8、予測は52.0であった。しかし英ポンドの上昇は長続きせず、圧力にさらされ、終値はドルを含むすべての通貨に対して下落した。日本円は火曜日アジア時間に対ドルで大量の円買いと輸出業者の外貨建て資産の円への買い戻しのうわさが元で急騰した。ドル軟化は発展途上国通貨市場に活力を与え、韓国、インドネシア、台湾の銀行を含むアジアの中央銀行は地方市場で積極的な為替介入を行わざるを得なかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿