2009/10/22

今日の市場動向

米企業決算、ユーロを1.50ドル水準以上に押し上げる

Morgan Stanley社の決算から始まった株式市場のラリーは、ドル/ユーロが14ヶ月間の最高値1.5045ドル水準に到達し、1.50ドル水準を上抜けする契機となった。第三期決算は予想を超え、リスク資産への関心を支持した。それを背景に米ドルは対ユーロ、英ポンド、豪・ニュージーランドドルで下落、同時に原油・原料価格は上昇した。しかし米株式市場終了間際にWells Fargo & Co.社のコメントといわれるうわさにより急激な下落に見舞われた。DJIAは短期間に130ポイント以上失われ、一日の下落幅は0.92%となった。S&P500は0.86%の下げ幅を記録。その結果ユーロ/ドルは1.50ドル水準に戻った。

木曜のアジア取引では日本・香港インデックスのアジア株の全体的な弱化が米ドルを支持。ユーロ/ドルは1.4980ドル水準まで軟化、豪ドル/米ドルは0.9220米ドルまで下落した。

日本円は対米ドル及びユーロ・英ポンドで下落を続けている。9月の貿易収支は5206億円で予想の6253億円よりも低かったが、8月の貿易収支は1850億円であった。通年での貿易量は減少しているが、季節変動調整済みの輸出量は年間、月間共に下落。北米・欧州でのクリスマス商戦へ向けての否定的なシグナルとなった。8月の工業生産量上昇は1.6%と7月の2.1%から減速、その結果ドルは対円で10月16日の最高値91.28円水準まで上昇、92.0円が目標となっている。


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