昨日の市場は高い流動性に悩まされた。最も流動性が高かった通貨は英ポンドであった。英ポンドは最初9月のインフレ率悪化から下落したが、その後ビーン・イングランド銀行副総裁が金融緩和政策は効果を出しており最悪の事態は避けられたと見解を出したことから急速に反転上昇した。ビーン副総裁は更に、英経済が加速次第、金融政策を徐々に解除していく必要があると語った。
コーンFRB(連邦準備制度理事会)副議長 は昨日、注意深く米経済回復状況についてコメントした。コーンFRB副議長は、不確定性が高いが、今年の第2期から適度な速度で経済回復すると見られており、2010年には経済が回復するであろうと期待している。経済活動は在庫調整から需要志向にシフトしつつあり、インフレ率は当分の間低いままであろう、と述べた。その結果米ドルは主要通貨に対し軟化傾向を強め対ユーロ、ニュージーランド、オーストラリア、カナダドルで最安値を更新。米取引終了間際にIntel社は今四半期の大幅な黒字を発表、アジア取引でのリスク資産への興味を引き立てた。日本の金融相は、現在の円高は円が強くなったわけでなく、ドルが弱くなったことで齎されたとコメントした。その結果、ドル/円は89.0円水準を下抜けたが、対ユーロ・豪ドルで円売りが進んだため値を戻した。
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