2009/09/25

今日の市場動向

ポンドは英中銀の発表後圧力にさらされている

木曜の取引で注目されることはポンドの急落である。ポンド/ドルは、キング英中銀総裁が地方紙のインタビューでポンド安は英貿易収支均衡に有効だと発言したことから1.6020ドル水準まで下落した。ポンド安に対する英中銀の平静な対応は、公定歩合引き上げ期待の下降から軟化傾向にあった英通貨の強力なポンド売りの引き金となった。ポンドはすべての主要通貨に対し急落、特に対豪ドルでは25年ぶりの最安値更新となった。金曜日のアジア取引ではポンド/ドルは3ヶ月ぶりに最安値を更新、1.5916ドル水準に下落し、その後1.60ドル水準までテクニカル的な調整から値を戻した。

木曜日に発表された米経済に関するマクロ経済指標は不透明なものであった。中古住宅市場の売り上げは下落したが、失業保険申請件数は減少した。全米リアルター協会(NRA)は9月24日、8月の米中古住宅販売件数が前月比マイナス2.7%、510万件まで減少したと発表した。米株価指数は木曜日新たな一連の下落に見舞われ、ユーロ及び高金利通貨にネガティブな圧力を与え、その結果英ポンドに続き対米ドルで下落した。

しかし金曜日には米ドルはG20が金融緩和政策を継続することを確認したことから再び下落した。G20の声明に拠ると、経済支援政策の時期尚早な打ち切りを避け、これから先の出口政策の共同歩調をとることを同意した。


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