米ドルは火曜日、早朝の取引で対NZドルとユーロで最安値を更新した。前日の米債権の利幅の下落は、米株式市場の不調にも関わらずユーロ／ドル相場の回復に寄与した。同時に8月の先行指標は0.6%上昇（予想0.7%）、先月の指標は0.9%に上方修正された。火曜のアジア市場ではドル売りが強まった。NZのマクロ経済指標はNZドルと兄弟の豪ドル買いの強い材料となった。判断の材料となったのは第二期のNZ貿易収支の大幅な改善であった。収支は2003年から初めてプラスに転じた。更に、第一期の貿易赤字は縮小の方に修正された。その結果、NZの貿易赤字は対GDP比で8.1%から5.9%まで縮小。その結果、NZD/USDは0.72米ドル水準を突破し年間最高値を更新した。EUR/USDも上昇を続け、1.4821米ドル水準の年間最高値をつけた。
英ポンドは対ドルでの上昇基調にも関わらず全体的に軟化傾向が続いている。市場は、この先長期にわたって英公定歩合が低いまま据え置かれると見ている。水曜にイングランド銀行は9月の議事録を発表し、この結果金融政策委員会は公定歩合の据え置き、また資産買取を続行することを決定した。委員会での更にソフトな対応を押す声が上がっているといううわさは更なる下落の可能性となっている。
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