中国株の上昇がドル・円を圧迫
米株式インデックスは水曜日に下落で閉じたが、木曜日のShanghai Compositeの中国株上昇はドルに下降圧力を加え、ドルは、日本円を除き他の通貨に対し下落した。米連邦公開市場委員会が米雇用情勢に関して景気回復の足かせとなる可能性を表明し、ADPは民営部門で予想よりも大幅な失業者数を表したが、中国株の上昇は米雇用に関しての懸念から市場関係者の注意をそらした。投資家の注目は木曜日の欧州中銀の会合と農業部門を除く米雇用情勢、及びこの週末にロンドンで予定されているG20蔵相会議の結果に注がれている。
ユーロ・ドルは売り圧力が掛かっていたが1.42ドル水準上を維持した。ユーロ圏の不況は第2期収まりつつある。域内総生産は4半期で0.1%のみの下落となり、8月に公表された予想と一致した。年換算での下落は4.7%となり、7月にユーロ圏での生産価格はエネルギー価格の下落から下降傾向を見せつつある。
英ポンドはネガティブな状態を脱し、水曜日ポジティブに転じドル・ユーロに対し上昇した。8月の英建設部門の経済活動は鈍化を続けた。中国株の上昇は、アジア市場で対ドルで2ヵ月ぶりの最安値となる91.94ドルを付けた日本円の続伸を止めた。
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